事務局長の最終隠密釣行

 

 もう終わってしまう。もう終わってしまう。と呪文のように唱えてばっかりの事務局長。毎年そうだが、隠れて釣行。今年もしちゃった。これは、公表できないノダ。だって、会社の人たちも見ているかもしれないし、ウッピー吉田に見つかれば、口が軽いので家族の知るところとなる。口止め料を請求されるかもしれない。

 

 9月28日(木)天気晴れ。昨年は、黙って有給入れて、会社行くフリして出発したげと、今年は25日(月)にしっかり有給入れたから、各方面よりクレームが来ることは必定。本当は、休んで一日やりたかったが、「用事があります」 で、昼に早退。車に飛び乗って、東海北陸道を白鳥まで飛ばす。目指すは石徹白川。午後2時10分に石徹白に到着。第1堰堤から、第2堰堤までの区間を釣りたかったけど、すでに2台とまっていた。川を見ればフライマンが一人釣り上がっていく。仕方ないので、第2堰堤の上流から第3堰堤までに入る。ここは今年、鈴木と来て、いい思いをしたルートだよ。車は停まっていないけど、午前中に入られているのは覚悟の上だ。秋はすぐ暮れるから、時間との勝負でもある。釣りに行っていない事を強調するために、ゴアテックスのウエーダーは、自宅に干してきたから、今日はゴムのバカ長。昨日、一色川へ行った鈴木の言うとおり、水若干多し。そんでもって寒い。こりゃ、出ないかも。川に入ってしばらく行くと、砂地に真新しい足跡が。それも2人分。おかしい?誰も今は入っていないはずだけど。と、林道を見れば、アベック・フライマンズが帰っていく。なんだ第1堰堤のもう1台が彼らだったのか。ここまで上がったのか。とショック。でも今更、場所替えしている時間はないから、とりあえず進む。彼らが秋のポイントを釣っていなければ、出るかもしれない。秋のポイントとは、その付近で一番の大場所の緩い流れが基本。夏のように瀬のなかの石裏とか、巻き返しには、いい魚は着かないのだ。速い流れには魚はいない。出ても産卵に関係ないチビ助だけだ。時間がもったいないのでチビ助と遊んでいるヒマはない。産卵の為に体力を使わないのか、無理して速い流れの餌を食べに来ることはまずない。大淵のワキの緩い流れを遠くから静かに釣る。バシャと出ることはない。つまむように出ます。フライはソラックスダンのような、かろうじて浮いているようなのが良いです。シーズンも終わりになると、魚も間引かれて、残ったのは警戒心の固まりのようなヤツばかりだから、当然7Xで16ft以上。春先の釣りみたいだ。秋のポイントはそんなにある訳じゃないので、ポイントの数を増やすには、足で稼がなくてはならないから、ペースを早める。そういったポイントのみを釣り上がると、反応有り。ここは、というポイントで、大きな魚が来たが、早アワセで失敗。2回目は無いので、それ以上深追いせず次へ進む。ゆっくりつまむように出るということは、口の中、深くフライが入っていないという事だ。一拍おいてアワセるようにする。早アワセより格段に難しい。さっきのポイントよりは多少落ちるが、秋のポイント発見。してやったり、で24pの岩魚。背中が青い、アメマス系の岩魚だった。その後、20pを2匹釣り、堰堤に到着。堰堤のプールを軽く流して林道へ出て、車に戻った。惜しいことをした最初の岩魚の事を思ったけど、まだ、出ないだろうと思い、場所を移動する。ウピー吉田と来たときに蜂に刺された付近から上流を釣ってみようと、谷に沿って降りる。ちょっと開けた瀬が続く。アマゴが釣れるかもしれない。明るい瀬の尻から、案の定、17p程度のアマゴを2匹。元気がいいな。次の長い深瀬をロングキャスト。たぶんアマゴというヤツが出たが、リトリーブのラインが石に挟まって、併せることが出来ず失敗。もう一度やるが、キャスティングに失敗。おまけにチビ助が出てしまい、これを釣ってしまった。もうダメだ。ここも惜しいことをしたが、先に進む。やがて山が迫り、落差のある落ち込みがある大淵が出てきた。ここは魚がとまる。ます゜淵尻を軽く流して、ワキを流すが出ない。淵が深すぎるかもしれない。対岸の大石のまわりを何度も流すが出なかった。ここで、帰ることにする。先ほどの長い深瀬に来ると、ライズしている。チビ助アマゴだと思ったが、釣ってみたくなり、8Xと、ミッジで4匹釣る。白い雪虫のようなのがハッチしているようだった。ハッチはすぐになくなり、ライズもとまった。さて、どうしよう。最初の良型を狙いに行こうか?と思ったけど、すぐに暗くなるから、心残りだったけど、下流へ。坪親子が第1堰堤でやっているのが見えたが、話している時間もないので、通り過ぎる。倉谷合流へ行こうとしたけど、やめて、8月末に出来た、C&R区間の前川へ行ってみる。そこらじゅうC&Rの立て看板だらけ。フライマンも数人いた。ツルヤ付近で入ろうと思ったが、すでにやっていた。彼に話を聞くと、「10p程度の岩魚しかいない」 との事だったので、やめた。そうだ、最終は、やっぱり長良川でウェーダーを脱ごう。と思い立って、白鳥へ爆走。赤瀬から二日町の吊り橋付近で入ろうとしたが、鉄骨屋裏の決めていたところは、地元が入っていてダメ。もう暗くなってホワイトウルフでもみえないよ。ウエット入れようと思ったけど、ここでウェーダーを脱いだ。終わってしまった。帰りも高速を使い、午後7時半に自宅到着。「今日は、残業で忙しかった」と、ウソを並べて、そっと釣り道具を降ろしたのだった。