それぞれの春

 

 4月1日(

 ツクシとフキノトウを採りに行く。おらーツクシが大好きなんだ。そんでもって、おらー、ツクシにゃぁ少しうるさいぞ。そんじょそこらの、ツクシじゃダメなんだ。排気ガス吸って、犬の散歩コースにはえているヤツなんか食べれるかってんだい。オラーが狙うのは郡上のツクシだ。太くて長い栗巣川のツクシ。栗巣のツクシじゃないとダメなんよ。

と威張っているのは、ダック鈴木。4.5年前アマゴが釣れない代わりに、栗巣川で採ってきたツクシを食べて以来、ツクシ採りが彼の春の定番と化してしまった。それが今回、嫁、両親も参加のツクシ採り大作戦となってしまった。

 

 そのころ事務局長は、やっとお目覚め。なんとまぁ、よいお天気。こりゃ、行かないとバチがあたるぞ。と、アルツ石川に連絡。「もう、そろそろ三日市でコカゲロウのライズがある頃だから行ってみようぜぃ」 「だめだぁ、今日、名古屋でうち合わせがあるからいけないよーん」 とアルツ。じゃあ、お前は留守番だ。と、弁当作って午前9時に出発。ダック鈴木に携帯すれば、「今、愛岐大橋だ」 なんだ、そんなに変わらないじゃない。栗巣川で会おう。ということでダック鈴木は、高速使って栗巣川へ一直線。事務局長は、のんびり156号でめぼしいポイント見ながら栗巣へ向かうことにした。

 長良川は平水に近かった。水も澄んでいて、瀬でアマゴが釣れてもおかしくないような感じがしたけど、大和町に入ると、とたんに寒くなってしまった。正面の大日岳はまだ真っ白で、このところの寒波で、1000b以上の山はすっかり冬に逆戻りしている感じがする。

 先に着いているダック鈴木の報告によると、栗巣川のツクシ天国はまだまだのようで、今年の寒さを実感する事となった。おまけに時雨れて、雪が混じる天気。栗巣川の支流の古道川に行こうとしていた事務局長は 「じゃぁ、オレは神路川へ行くよ」 とさっさと場所替え。南下の途中のコンビニに、なんとまぁ坪先生の老ーレルが停まってるではないか。ふーん、あんたも好きねぇ。あれ?今日は奥方様もご一緒じゃないですか。

 

 ダック鈴木に「坪先生、コンビニにいたよ」と言うと、「事務局で会った時に、フキノトウを採りに女房と行く。と言っていたもんねぇ」 と言いつつ、ツクシ一掃大作戦のダック鈴木ご一行様。場所は、神路川の乗馬クラブ前の土手。ワシワシと生えているツクシを見てご満悦。そしてなぜか、「あの馬さわってもいいだろーか?」と事務局長に尋ねる。そんな事、聞かれても困る事務局長。「オレはアマゴ釣る」と神路川へ。ダック鈴木は馬も好きなんだ。競輪も好きだげど。

 

 神路川の下流域に降りた事務局長。3面張りの護岸だから、降りるが正解。入渓するじゃないんだよ。4匹釣るが、全部アマゴだった。けど、全部15pあるかないかのサイズ。つまりはチビ助。今日はちょっと出方がヘン。ちょっと沈んだ状態がクイがいいようです。浮いているとトリッキーな出方をするみたいな気がしたよ。それとフライのサイズが大きい方が反応良かったような気がしたよ。気がしたというのは、本当のことは魚に聞かないと解らないからね。しばらくして携帯が鳴った。ダック鈴木が「あんた、車、開けっ放しでキーも付いたままだよ」

 

 車に戻ると、先ほどまでツクシがワシワシあった土手は見事に、一掃されてツクシのツの字もないくらいにしてあった。恐るべしダック鈴木ご一行様。ところでウッピー吉田は、どうしているんだろう?と思い、携帯ならしてみることにした。1回コールですぐに出る。

 先週、ウソがばれて証拠写真まで撮られたウッピー吉田は、今回素直に白状して、「三日市で酒、飲んで30分に1度あるかないかのライズ見てます」との自白。ツクシも一掃したダック鈴木は、じゃあ三日市行く。と言って神路川を後にしていった。

 

 事務局長も三日市へ移動。春のお楽しみ、三日市のコカゲロウのライズがあるかも、と思うとスピードも増す。三日市到着するが、すでにウッピー吉田は出来あがっていて、気持ちよくお昼寝のご様子。それをたたき起こして、「ライズは?」 「うーん、30分に1回」「おまえ、寝ていてどうして30分に1回と解るんだー」 ウッピー吉田の夢の中のライズは釣れないので自分で調査。どうやら今年はまだ早いようですね。「大きいカゲロウ飛んでいるのになぁ」とウッピー吉田。「飛んでいるのではしょーがない。水面を流れるのじゃないと魚は食べれないからねぇ」 と言いつつ事務局長は三日市に見切りを付けて、今日のもう一つの目的であった八王子峠の林道トレッキングに行ってしまった。

 

午後6時。

一番早く帰ってきたダック鈴木が、事務局に現れて飲んで帰っていく。入れ替わりに三日市で昼寝したウッピー吉田が、これまた事務局に現れて、「三日市、魚おらんぞ」と、毎年同じ事を言って帰っていく。入れ替わりに事務局長、八王子峠からご帰還。そして、本日、デジカメ購入した山本鱒師が、事務局に現れたので、八王子峠でゲットしたフキノトウを、プレゼント。山本鱒師と入れ替わりに、奥方様に解放された坪先生、現れる。「わたしフキノトウ採っているから、釣りしてもいいわよ」と言ってくれるかも。と淡い期待をしてたけど、お目付役様のお許しは頂けず、アマゴを前にして、竿を出させてもらえなかったと、モルツ飲みながらおしゃべり。ちょっと虎兎釣りクラブ会長の石徹白さよなら事件と似たところもあるか?と思う事務局長でありました。