石川県白峰村に昨年の極楽求めてさまよう2人組

 

7月26日(木) 昨年、白峰村に行ったアルツと坪サンそして事務局長。今思えば大したこと無い釣果だったけど、なんだか、とても楽しかった。特にアルツ君は日頃の行いが悪いので常に貧果? 「あぁ白峰行きたい。極楽浄土に行きたい」 としきりにぼやく。

 行ったことがない人の為にちょっと説明すれば、手取川の源流域なのよ。白山の石川県側。尾上郷の裏側になるかな。福井県と石川県の県境のあたり。ちょっと遠い。片道200qあるよ。話を元に戻して、ぼやくアルツは最近、偉いサンになったから、土日はほとんど休み無し。やっと片づけて当日平日だが、有給いれたから、絶対行くぞ。と目がつり上がっている。「おまえが、それほどまでなら、オレも鬼じゃない。行こう。おれもひんしゅく買うが、有給入れる」 と事務局長。かくしてアヒル倶楽部で、もっとも走行距離が長いが釣果は無い。というコンビが今年も活動を再開した。

午前の部

 当日、午前5時に出発予定だったが、事務局長が寝坊したために午前5時半に出発156号を北上して白鳥に。サークルKで昼飯を調達し、中部縦貫道の油阪トンネルに入る。料金は350円。九頭竜ダム湖畔を通り大野市に。157号で勝山、そしてトンネル抜けるとそこは白峰村だった。白峰村のメインストリートに行き、饅頭屋で日釣券を購入する。1500円と高価。まぁ、いいや。これがルールだ。過度の期待を持っている2人組はもう舞い上がっている。例の三ツ谷川に行こう。ありゃ?昨年と川が変わっているぞ。こんなに埋まっていたっけ。あの淵はこの瀬かな?まぁ、いいや、とりあえずやるぞ。暑いな。渇水だよ。日焼け止め塗るぞ。オレも。あたふたと支度を整えて川に降りる。すぐに反応有り。ここでも岐阜同様に稚魚ヤマメ&アマゴ。「日本海側なんだからアマゴは入れるな」とアルツ石川がブツブツ。昨年アルツ石川が25p級を連発した淵は、ほとんど埋まっていた。ネコヤナギの下のチョロチョロからアルツ君が23pの岩魚を出したが、尾が丸い。成魚放流か?昨年は、とてもよい岩魚だったのに。しばらく進むと、三ツ谷川はその名の通り3本に分かれる。真ん中の中谷にはいる。取水されていて、ほとんど水のない谷を進むとすぐに堰堤があった。堰堤の下のプールには、大小とりまぜて結構泳いでいる。アルツがカディスを浮かべるとすぐにライズ。しかしフライは宙に舞った。「あれ?」「早いんだよ」と事務局長。「あっ、いい型のもいるぞ」 とアルツ。どうしたわけだかスペンドパターンにチェンジして投げたらそいつが、浮上してパクリ。24pのヤマメちゃんだった。まだ、いるぞ。あと3匹はいるな。全部釣ると豪語するが、そんなにうまいこといくわけなくて結局反応無くなるまでスレさせて終わり。事務局長は#6のウエット入れて、もっと底の方にいるデカイのをやろうとしたけど、ついてくるだけでヒットには至らなかった。

 その堰堤を越して、次の取水堰堤を越すと水量が回復した。こうでなくっちゃね。岩魚が爆釣だ。と思ったが、結局18pが2匹だけ。岩魚はどれも岐阜で普通に見るタイプの岩魚だった。六厩の谷を思わせるような渓相の谷を進むと、また堰堤。ここで腹減ったから戻ることにする。ここじゃなくてもまだまだ、谷はいっぱいあるからねぇ。東谷、西谷も入らなくっちゃ。西と東の谷の合流に戻ると、びっくり、それぞれの谷はコーヒー色。きょうは平日。砂防堰堤工事やってるらしい。東谷は3q上流が現場と書いてあるから、壊滅状態だ。白山は崩壊の激しい山だから、岩がもろい。赤茶けた変成岩がムキだしの山だ。砂防工事は半永久的に続くのである。と、この時悟った。

午後の部

 コンビニ弁当とカップラーメンを昨年の焼肉しあわせエリアで食べた2人組は、アルツ君のリクエストで大杉谷に行くことにした。ここは取水されておらず、結構な水量があるから、釣れるぞー。というわけだ。大杉谷は国土地理院の地図で見ると海抜1850bから直線的に本流に注いでいた。現地到着すると、水量は本流並み。大石ゴロゴロの男性的な谷だった。傾斜がきつい、大石を乗り越えて進む。出るのは10pばかり。源流の方向に黒い雲がかかっている。土砂降りしたら危険だな。林道ははるか上方だし。これは1時間でやめた。なんといっても傾斜がきつい。そのぶん落ち込みが増えてポイントは結構あるけどね。次は風嵐谷に行く。ほとんどの谷が取水され、発電に使われていて本来の水量の半分もない状態なんだろう。風嵐谷は、おとなしい岐阜の小渓流の感じがした。底石もコケが生えていて黒く、釣れそうな感じ。よくみりゃ。魚は大小取り混ぜて、けっこういるよ。プレッシャーは無いはずだからイヤになるほど出るはず。と思ったが、全然出ない。フライを16番に落として、ティペットも落として、注意してそっと流しても全然ムシ。あきらめて足を踏み入れると、10匹くらい逃げるのよ。アルツはすぐに嫌になって早々に林道に上がっている。事務局長はくやしいので、18番の地味なヤツに変更しティペットもさらに落とすが、状況は一緒。しばらく行くと、車に戻ったと思っていたアルツ石川が竿だしている。上流に移動して釣り下ったみたい。淵の頭と渕尻で向き合って、事務局長がナチュラルドリフトさせると出ないが、アルツにデカイカディス着けさせて水面をフラッタリングさせると、魚が出てくることを発見。それ以降、魚がいるであろうポイントで、フライを停止させたり、水面を横切ったりすると、出るんだなこれが。そのポイントをナチュラルドリフトすると出ないんだなこれが。波紋が信号になっているようです。

 あまり魅力的な渓相じゃなくなったので、一旦、林道に上がり上流へ歩いて移動すると、橋があった。その下がちょっとした淵になっていた。淵の真ん中に大きなアブが浮かんでいる。まだ生きていて羽根をバタつかせている。すると底の大石の陰から尺近い岩魚が浮上してアブをバクリ。アルツ石川のフライボックスにマドラーミノーがあったから、それをつけさせて淵に浮かべる。竿先を揺らして誘いを掛けると、再度岩魚が浮上。ヒットしたが、橋の上からは所詮無理。バジャバシャやって外れました。「おー、すんげー」 「次の淵だー」とまたまた林道を上流へ。なかなか大きな淵が無くて、しばらく行くとまた橋があった。やっぱり橋の下は淵になっていたからここでやる。尺岩魚発見。4匹いるよ。すぐ釣れると思ったけど、こいつらは全然反応無し。あまりしつこくやっていると淵尻に行ってしまった。なんだか動きが緩慢だった。時間が悪いのか?それにどうも成魚放流みたいな感じがする。突然、右の山でガサガサ音がする。熊か?と思ったらカモシカだった。5メートル程向こうにカモシカが見ている。もののけ姫のシシ神様を思わせるツラ構えだった。

イブニングの部 

風嵐谷を出たのは午後5時だった。最終は本流の堰堤で一発大物を狙おうか?と話していたけど、本流も結構工事やっていてその影響で、濁りが入っている。白山登山の起点市ノ瀬の堰堤で本流と湯の谷川が合流するあたりでやることにした。しかし、ここでも稚魚が出るだけで、釣果は無し。白峰村のメインストリートを通り越して本流を見に行く。取水されてしまって川原は広いが水は少ない本流だった。ベストも着ずにロッドだけ持って遊びに降りていく。ここでもヤマメの稚魚がわんさかいた。フライもみえなくなった午後7時にやっと本日終了。

 平日に行ったから、メインとしていた三ツ谷が工事の影響で入れず、心残りだが、まーしかたないね。8月いっぱいが緊急砂防工事らしいから、9月の後半もう一度行こうか?と話したけど、まだ未定。往復400qはちょっと疲れました。

 

この釣行はアヒル倶楽部ビデオマガジンに収録されています。