2002/05/02 

 雨、そして (5月2日)下巻

 

5月2日(木) 100o増水地獄は、まだ続いていて、天気は最高なのに、期待の本流はまだ水位が高い。午前中は支流、源流で過ごして、午後から、水かひいた本流で、ライズの釣りをしよう。というか、本当は長良川本流、八幡から大和町あたりで、昨年のような、ライズがあって、イブのクライマックスを楽しみたいのです。だから、支流、源流に入っているのは、しかたないから入っている。クリフさんも、同様じゃないでしょうか?

 当日も、クリフさんは午前6時頃に出発、事務局長も何故か気合い入っていて同時刻に出発。美濃市で見た長良川は、まだ水位高く濁りも残っていた。途中の本流ライズポイントも無視して、昨日入渓した支流のXX川の源流へ行く。昨日、出渓した場所から上流に入って見るつもり。午後からは本流に出て、幸運なライズでも捜すつもりです。

 午前8時過ぎに到着。釣師の車は停車していない。早々に支度を整えて入渓。昨日よりは5pは水が引いている。水温を測ると9度だった。うーん。低い。増水前はたぶん12度くらいあったんではなかろうか?でも3日目だから、魚も慣れてきたかな?とりあえず、#14の黄色いボディーのカディスでやってみる。いいポイントに何度も打つとやっと出る。昨日と一緒だよ。でも、昨日と違うのは、魚の出方。昨日はバシャとすごく早かったけど、今日はゆっくりと吸い込むように食べてくれるので、アワセが下手な事務局長でも楽々です。でも、魚自体は沈んでいるようで、前述のように、何度も流さないと、出てくれない。5回以下で出たことは無かった。ポイントの善し悪しと、水深で回数を決めた。比較大きく水深もある場所では15回くらい流したよ。

 ポイントに打ち込む回数が多いから、釣り上がる時間もかかり、100メートルで1時間もかかった。それでも、15pから20pの岩魚が6匹釣れた。おー、初岩魚です。ニッコウ岩魚が3匹とニッコウとヤマトの混血と思えるのが2匹、ヤマト岩魚の純血に近いと思われる個体(右の画像)が1匹です。

 一度、川から上がって、車に戻りクリフさんに連絡取ると、どうやら庄川の源流へ入られた様子。そして、今日、長良川へ来ているライズマンさんと連絡をとると、本流のライズは三日市で見ただけで、あとは皆無らしい。石徹白のC&Rにでも行くような事を言っているのを、強引に呼び寄せて、源流釣りに誘拐した。三重から来てみえるライズマンさんは、こんな辺境の支流など知る由もないから、一度、山を下りて合流。午前11時に、ご一緒して釣る事に。

 ライズマンさんは、こういった、ほとんどサイドキャスト、リーダーキャスト、ボー&アローキャスト、を使うような狭い源流では釣ったことがないとの事。釣り方と狭い渓流を2人で釣るときの、暗黙の了解を解説。そして朝に上がった堰堤から釣り始めた。ライズマンさんは、はじめはトラブル続発していたが、そのうち慣れたようで、7寸程度のヤマト系の岩魚をゲットしはじめた。事務局長は、周りを見渡して、ワサビを採ったり、タラ芽をゲットしていたりした。しばらくいくと、ガケに張り付いて、山菜のトウキチを採っている地元おっさんに遭遇。こういうのを見ると、ついつい話してしまう事務局長。ジモティーが言うには、「ここにもよーけ(沢山)魚釣りが入る。昔はよーけ、おったんやて。そんでも、雨が降ったあとにミミズ持って来ると、今でも尺は釣れるぞ」と、まー、どこのジモティー・ジモジィーでも同じ事を言う。最後に「まー、ワレ(あんたの)ウデが良けりゃぁ、釣れるわなぁ、がはは」と、これまた、郡上ではお決まりの文句でシメ。その通りですがね。

まー、挨拶のようなものだから、他所から来たナイーブなFFMは気にしないように。

 ライズマンさんが22pのヤマト系を釣って、調子上向き。冗談で「次の目標は25pだー」と言ったら、事務局長が25p釣ってしまいました。ゲストをさしおいてすいません。#8のウエットいれて回したら釣れちっゃた。その後、魚の薄いエリアに入ったのか、反応が無くて、次の堰堤の下あたりでまた、調子上向いて、ライズマンさんが、ヒット。これはちょっとオチビさんで即、リリース。次のポイントで事務局長に出たけど、石にラインがひっかかり、合わせれなかった。それ以上荒らすことはやめて、山側を巻いて、堰堤の落ち込みに向かった。堰堤の落ち込みのプールは、期待したが、何も出なかった。水面いっぱいに三角波が立っていたから、底石が複雑なんだろう。基本的に今日は、若干魚が沈んでいるから、水面のフライは三角波に阻まれて見ていなかったかもしれない。ウエット入れればいいじゃんねー。でも、午後2時を過ぎていて、腹減っていて、ここで終了し、崩れた林道へ上がるつもりだったから、ウエットはやらなかった。ふと、後ろを見るとライズマンさんが先程失敗したポイントで粘っている。写真を撮ろうと近寄ったとき、ヒット。偶然ヒットシーンがパチリ。お腹がすごく黄色い源流ヤマト君22pくらいかな。その後、急斜面を登りきって、林道へ。車に戻って、遅い昼食。ライズマンさんは、アンパン1つだったから、局長のドンベーを半分っこ。ご遠慮なさったけど、これで渡瀬人の杯、交わしたというわけだ。

 午後3時になったから、本流へ移動。トム・クリのプールを見たけど、超単発で、風が強い。これではとてもやれないから、下流へ移動。各ポイントを見ていくが、どこもさっぱり。それじゃぁ、ライズマンさんが朝見た、三日市へ。午後5時に到着。ライズ無し。どーしましょー。しばらくしたら、ライズを発見。双眼鏡で見たら、確かにアマゴだ。でも、数が少ない。オマケしても5匹程度。それでもやるか?と、悩んでいたが、増えるかも知れないと希望的観測で、ロッドを準備。そこへクリフさん登場。3人で、オサムビーチあたりで、待つが一向に上向きにならない。ライズしているのは、ウーチャン・ムーチャンらしい。でも、疑わしいのにやってみるが、ムダだった。そのうち外道のライズもなくなり、終了。終了時刻は午後7時。それぞれ現場を後にしました。

 

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ヤマト岩魚についての補足。

この谷とこれに続く流域は、ヤマトイワナと思われるが、尾の付け根あたりに若干の白斑が見える。しかし、その風貌は、ヌルヌルしていてニッコウよりはヌメリが強い。野性的な顔立ち。ニッコウのような明るい体色ではくて、暗く地味。側線の白が割と目立つ。白斑点の有無と側線の下にあるオレンジ、もしくは赤みかかったオレンジ色の斑点だけをヤマトイワナの特徴としたら、これはニッコウとの混血となるが、放流されていなかった頃、筆者が子供の頃に見た岩魚は、純血種とおもわれるが、やはり白斑点は尾の付け根に存在していた。このあたりは、分水嶺も近くて、源流越えれば、日本海側になる。その日本海側の谷の源流に入っても同様な岩魚が釣れる。また、アマゴに関しても、本来ヤマメエリアのはずが、アマゴが釣れる。それも昔から。村の古老の話(勇吉翁83歳)によると、昔はその分水嶺を越えて村の交流があって、あちらのアマゴには、主点がないのがいる。こっちにはいる。とちゃんと知っていたようで、アマゴをこちらで釣り、峠を越えて、移植したこともあったらしいです。それは山仕事に入るときに、魚のいない谷に、放流し、のちのち食料とするために、古くから行われていた事でもありました。この谷でも下流に滝があり、40年ほど前は滝より上流は岩魚エリアだったけど、村の釣師がアマゴを入れて、それ以来アマゴも釣れる谷になりました。そう考えると、日本海側のイワナと太平洋側のヤマトイワナが、このあたりで古くから混じり合っていたとも考えられます。ニッコウイワナとの混血は近年になってからですが、それ以前に混血が出来ていたかもしれません。超推論です。