2002/05/12 

 長良川最源流域のイワナは何イワナ?

 

5月12日() 今、思っても何故、源流イワナなのか? 自分でもよく解らない事務局長。長良川の最源流のイワナが、何イワナなのか? ただ昔、見たり、釣ったりしていたイワナは、ヤマトイワナだと思うが、ここの所、なんだか、ニッコウイワナの混血か、まさにニッコウイワナと思われる魚体を目にする機会が増えたように思う。

  BBSにもカキコしましたが、何を持ってして、長良川源流イワナとするか。サンプルが無い以上、らしきヤマトイワナという事になってしまう。昔から、源流に生息し、かつ、一度も放流によって他のイワナの血が混じっていない。そういう谷のイワナがあれば、それを基本形とできるが、現実は難しい。ただ、昔の記憶や以前の写真で見るイワナと、現在のイワナには違いがあると思われる。考えていても仕方ないから、ここは片っ端から釣ってみて撮影、サンブル取りとした。

 当日は午前6時に出発。順調に進んで、目的地に到着。前回5月6日の超源流の水系と同じで、その枝沢になる。まずは、10年ほど前に、オヤジ君と甥が入り、尺岩魚を2本釣ったという比較的大きな沢に入った。天気は快晴。林道をひっきりなしに山菜採りと思われる車が通り過ぎていく。本谷との合流付近は落差大きく、巨石が沢を塞いでいる感じで、本谷のイワナが登れそうにないから、上流にイワナが残っていれば期待できそうだ。しかし、何の反応もない。水温は8度。ちょっと活性が低いか? 少しの間は、カッコイイ渓相だったが、ほどなく二俣に別れ、水量が半分になる。植林帯になり、雪で倒れた杉が行く手を遮る。荒れ果てた沢になり、当然魚気は無し。真夏は多分枯れているかもしれない。右も左もやってはみたが見込み無いと判断、で退却。

 書き忘れたが、本日はチョウチン・テンカラ釣師ではなく、一応フライロッドでやってます。6ft #2というブニャ竿使ってます。前回のチョウチン・テンカラと比較すれば、制約多し。テンカラでやれぱ良かったと、あとから後悔する。

 

 

 次は反対側から出ているこれまた小さなヤブ沢。オヤジ君が言うには、これにも沢山イワナが泳いでいたらしい。と言っても、彼が小学生の頃の話。本谷には岩盤の滝で落ちいるから、放流魚は差せない。入ってみて、これは難儀した。ネマガリタケの薮で、這って移動。すでに山椒魚状態。ネマガリタケの間から見える流れに、フライロッドを出す。写真を見てもらえばわかるが、事務局長は、こういう所でも釣れるように修行はしてある。魚がいれば、必ず出るであろうポイントも無反応。やはり絶えたか?しばらく行くが退却。のちにオヤジ君から聞いたが、この薮沢のもう一つ下の薮沢が昔、魚がいたという沢だった。ショック。

 次は本谷の最上流部へ移動。山菜採りの車が6台。道ばたのフキなど採って満足そう。ただ、ゴミはしないでね。と思う。壊れたバンガローの横の薮沢へ。小さいのが1.2回出たが、釣れなかった。これで、この本谷は一応、終わり。下流へ下り、1つ尾根を越して、隣の谷へ。別の谷だが、水系は一緒。本谷は釣っているから、パスして最上流の2本の沢へ行くために、崩れた林道を歩く。天気快晴て゜、暑い。エントラントは透湿性だが、やはり5月までだな。ゴアにはかなわないね。それも薄いゴア。5レイヤーのゴアは暑い。また、話は逸れたが、汗をかきカキ、到着。右の沢へ入る。苔むした石が美しい。壊滅的被害のあの豪雨の影響も少なかったということか?つまりは山がしっかりしているという事。すぐに釣れた。13p程度のイワナ。暗い沢の黒い石のなかにいるから、やはり黒い。サビもあるようだ。ニッコウの血はあまり感じない。ただ、小さすぎてヤマトイワナの特徴が、あまり出ていないとも感じ取れる。やはり20p以上の成魚でないと判断が難しい。だいたいのポイントから魚が出た。でも同じ様なサイズて゜最大は16pだった。体色は一緒といってもいい。たぶんであるが原種に近いと思う。この沢と隣の沢が、この水系の原種の生産拠点と思われる。

成魚というか、ヤマトイワナと認められる魚体を求めて奥へと入る。しばらく行くと、なんだか異様な雰囲気を感じる。すぐ近くのネマガリタケの薮の方から、ガルルルーというような、声が聞こえた。今思えば、聞こえたような気がする。鈴は一応付けていたが、別に熊じゃなくて、イノシシかもしれないし、野犬かもしれないし、何だか解らないが、鳥肌になる。あわてて、退却。途中、転ぶ。まー、つまり山が、これ以上入るな。という事でしょう。

 次は、左の沢へ。ここでもよく反応があり、同じ様なイワナが10匹以上釣れた。でも、ヤマトイワナと呼んでも差し支えのない魚体は見えなかった。誤解を招くが、これにより、ここのイワナが混血とも言えるし、そうじゃないとも言える。だって、放流がされていたのか、いないのかも解らないから。原種なら、あの魚体が原種となる。はじめにも書いたが、基本となるサンプルが無いし、定義もないから、とりあえず数釣って比べてみないとね。という段階なのです。

 話が逸れるが、ヤマトイワナというと、必ずしも無斑点で、朱斑点が側線の上下に並ぶ。というので、皆が判断し、そういうイワナのみをヤマトイワナと言っているフシがある。たしかに、長良川水系の源流域で、そういったイワナを釣ったことはあるが、そのエリアですべてのイワナがそうではないし、季節によっても、潜んでいた場所にも、あるいはその時々に食べているエサででも、体色は変化している。イワナを釣って、生かして帰り、親類宅の洗面器の中に入れて一晩したら、イワナは真っ白になっていた。それほど色が変わる。よって、白点があっても必ずしも混血種とは言い難いし、木曽のヤマトイワナと長良川水系のヤマトイワナは違うかも知れない。木曽は無斑点が多く、長良川水系は斑点は多少あるかもしれない。現に木曽の谷で釣っても多少の白斑点があるものもある。それをすべて混血種とは言い難い。だいたいヤマトイワナが亜種であるということは決まっていない。今西博士の分類でいえば、ニッコウイワナもヤマトイワナも同じイワナだそうだ。

 元に戻して、最源流部の沢を後にして、林道を下って下って、ニッコウ系の岩魚が混じるあたりの沢へ突入。この沢は源流部が開発されて、別荘地になっている。すぐに魚が釣れたが、なんとまー、見事なニッコウイワナ。というか、F1イワナのようだ、ブルックとの掛け合わせ?成長早く、養殖しやすいが、繁殖率が低いので、一時、問題になった。その後、またヒット。しかし今度はジャンプする。アマゴか?と思ったが、ニジマス。それもヒレ丸君。がっかり。別荘地のイベントか何かで、落ちてきたヤツだろう。ニジマスは許せるが、ニッコウは許せない。許せないが、ここで殺す訳にもいかず、そのままリリースした。願わくは、独身でいてください。

 時刻は午後2寺になっていた。車まで、また歩いて戻り、湯を沸かして、ドンベーを食べる。ドンベーが待ち時間4分になる前、3分の時の方がおいしかったと思うのは、オレだけだろうか?まー、腹減りには、そんなに関係なく、あっと言う間に平らげて、移動とする。

 本谷へ出て、のびのびとフライフイッシングをする。23pの岩魚と(白点は多少有るが、風貌と朱点により、在来型のイワナの血が濃い)26pのアマゴを釣る。26pのアマゴはホレボレする魚体で、稚魚をそのまま大きくしたような美しい丸いパーマーク、シミのない魚体。美しく撮影しようと、場所を捜し、魚を入れるお池を作っている最中に逃げられた。何でも良いから1枚は撮影しておけば良かった。と、後悔、先に立たず。

 午後4時半になり、長良川本流、白鳥地区へ移動。しばらくポイントを見るが、何も起こらず。大和町や、八幡のポイント、三日市など見るが、ライズ無し。しかたないから、帰るとした。