2004/05/23

 

調 査

 

5月23日() 2002年に事務局長がやっていた長良川水系のヤマトイワナ探し。それで納得のいく魚体を見つけたチョロ谷に再調査しに出かけた。2002年以降に、大出水があったりして、谷の入り口を見る限り、壊滅状態に近くて、もし、何もいなかったら・・・という恐れから、足を踏み入れずにいたが、意を決して入ることにした。

 やはり起きられず午前9時の出発。その直前に、山田伸チャより携帯が入る。板取で巨大イワナをかけたが、数十分のやりとりの後、プチン・・・といったらしいとの事。まぁ、帰ってきてから聞くよ。っと言ってノコノコとでかける。

 

 八幡で、もう一つの調査対象である、「わかばのかしわ」を探索する。Aコープにいけば売っているらしいが、何故かAコープの場所がわからない。町内をフラフラと移動していたら、「わかば食品」を発見。ほどなくして「わかばのかしわ」を入手した。

 

 チョロ谷に到着したのは、午前11時を回っていた。天気予報では快晴のはずだったが、今にも雨が落ちてきそうな雰囲気。このところの雨続きで、夏には水が枯れてしまう程のチョロ谷も、なんとなくいい感じに見える。2002年の時はフライフイッシングでやって難儀したので、今回は、機動力抜群のチョウチン・テンカラ仕掛けで入る。入ってしばらくは全く魚の気配なし。あぁ、最後の長良ヤマトも絶えたのか・・・・と思っていたら、小さい魚が走った。「いる」 しかし釣ってみないと解らない。しばらくしてヒットしたのは15pも無いような幼魚だったが、なんと白点がある。次の魚も、同サイズでこれまた白点がある。下腹の黄色も無いし、側線にそった朱点、およびオレンジ色の斑点も無いというか、消えかかっているような感じだ。体色は墨を流したような黒さで、ニッコウイワナの黄土色とはちょっと違うし、ヤマトイワナの雰囲気はあるが、白斑点が気になる。5匹釣るが全部同サイズもしくはそれよりも少し小さいサイズだった。体色と紋様はすべて一緒。大出水で壊滅したかと思ったけど、何とか生き延びているのはうれしいが、原種と呼べないかもしれない。本谷とは隔絶しているので、本谷の放流ニッコウ系が差してきたとは考えにくい。チョロ谷の幅はまたげる程だし、流程も極短いから、こんなところに放流するはずもない。

しかし現実には、白点がある。幼魚というか未成熟魚には白点が存在するのか?本谷でも、23pを越える魚になると、時々、ヤマトイワナの血が濃いと思われる魚体を釣ることがあるが、やはり20pを越えないと、特徴は現れないのであろうか?ただ、飛弾や木曽でヤマトイワナを釣る時に、幼魚でもやはり成魚と同じく白斑点はほとんど無い魚体だから、そうではないかもしれない。

 ヤマトイワナという名前をつけて分類した大島博士の「日本産イワナの研究」(林野庁刊1956年3月)に載っている、飛騨川水系・山ノ口川の成魚ヤマトイワナと、未熟魚のイラストを比べると、未熟魚には、背中に白斑点がみられる。これが刊行されたのは1956年だから、このイラストというか挿絵はもっと以前に書かれたと思われるから、当時もやはり未熟魚には白斑点があったのだろうか・・・? 

   右に無断転用しておくので百聞は一見にしかず・・・

 

 5匹ではなんとも言えない、これらの親がいるはずだから・・・と、ズンズン奥に進む。先程も述べたがチョロ谷の流程短いここは、すぐに川幅も1メール未満になった。そして魚はいなくなってしまった。たぶん夏になると、このあたりはほとんど水がないのであろう。魚は一番住みやすいあのエリアのみで生きている。なんとまぁ、切ないんだろう。閉ざされた世界だ。近親交配も進んでいるだろう。ここに魚釣りが入ってこないという保証はない。たぶん入っているだろう。それを思うとなんとも言えない気分になる。帰ることにする。いいポイントには、枯れ枝を入れて、釣れなくしておいた。守られるといいが・・・。

 

 入ってから2時間半が経っていた。お腹がすいた。湯を沸かしてカップメンとオニギリを食べた。調査は終わった。フライを楽しもう。

 

 さて、何処に行こう? ダック鈴木は石徹白らしいが、そこまで行くには遠すぎる。特別、ヤツに会わなければならない事もないし・・・、自分の釣りをしよう。あとでネマガリタケノコを採ることを思って、鷲見川へ移動する。部落の外れに車を置いて、いざ入渓という時に、雨が落ちてきた。通り雨だと思ったけど、念のためにレインジャケットをベストの後ろに入れた。珍しくリーダーを長くしてドライフライをする。竿はアヒ丸3号。ドライなら2号と思ったけど、どうせウエットやるだろうから3号にした。アマゴの稚魚放流がされたようで、ドライにちょっかいを出すのでうるさい。フライサイズを上げようとしたが、雨が降ってきたので、50メートルも進まないうちにウエットにした。ドロッパーは#10の定番ロイヤルコーチマン。リードフライは#10のメイフライにした。ちょっとした淵の頭に入れて、少し沈めて、縦ターンをかける。ロイヤルコーチマンの白いウイングがよく見える。その下に27pくらいの岩魚が見える。リードフライを見ているようだ。追い食いするか?と思ったら、急に逃げた。あれ?と思っていると、それ以上のイワナが・・・。しかしリードフライが水面に浮上すると、嫌ってか、底に帰っていった。

 心臓はバクバク。リードフライをピーコックキングの#8にした。そのとたんに雷雨となった。栃の下に逃げてレインジャケットを着て、雨宿りと時間をおくことにした。その間に、双子のパパさんとクリフさんに、現状を長メール。これも時間を稼ぐため・・・。最後に、「今からやる・・・」っと付け加えて送信。雨も小降りになった。さぁ・・・・

 

 1投目で魚体を確認した。食った。合わせた。抜けた・・・でおしまい。あぁ、未熟者め。これが待てないのだ。ロッドにアタリがあるまで他っておけばよいものを。それが待てない。また、時間をおく。フライもマーチブラウンに変えた。しかし、2度目は無かった。

 カミナリは鳴る。ドドーンとどこかに落ちたか?土砂降りだぁ・・・。それでもウエットは問題ない。乾かす必要もないし。その後は、「ここ」というポイントからはイワナを釣る。20p程度。「ここ」と見込んだところでは釣れたし、アタリもあったから、読みは正しいが技量がないので、ヘマをするのが事務局長なのだ。

 予定の行程が済んで、急坂を登って林道に出た。天気は回復してきた。ネマガリタケノコを採りに行く気力もないし、笹も雨で濡れているから難儀だろう。長良川の本流でパワーウエットでもして帰ろうかと思っていると、ダック鈴木からメール。もう石徹白を出て、大和町らしい。山ウド採りが目的らしく、釣りはやらなかったそうだ。いつまでたってもアヒ丸4号はデビューできないな。

 

帰りはダック夫妻と八幡で落ち合って、「わかば」にて焼き肉を食べた。「わかば」のレポは別ページを作ります。