2007/08/14

約束の釣り

 

8月14日() オヤジが突然この世を去ってもう三週間が過ぎてしまった・・・ 時はどんどん過ぎていくばかりだ。

オヤジがやり残したウェーダーの修理をした。修理というより、むしろ再生に近いが・・・。オヤジのウェーダーは初期のアングラーズハウスのゴア。これはオサムちゃんから譲ってもらった代物だ。当時は3層のゴアで、使い倒したオヤジのウェーダーは、表面のナイロン生地と中のゴアフィルム、そして裏のメッシュの生地が剥離してしまい、どうにもならなくなっていた。かたや、事務局長のパズのゴアのウェダー。これは当時、羽振りの良かったアルツ石川のお古で、彼は、水漏れするとすぐに新品を購入していたので、事務局長が譲ってもらい、ちょっとアクアシールなどして使っていたが、この春、ソックス部分がどうにもならなくなってしまい、とうとう現役引退。

オヤジのゴアはソックス部分はまだ使用可能だったので、ソックス部分を切り離し、バズのゴアと合体させて、ウェーダーを作ろうとしていたノダ。

が・・・本人、死んでしまった・・・。

パズのウエーダーとアングラーズハウスのウェーダーなので、ちょっとソックス部分のサイズが違うが、なんとか合体に成功。接着剤は、そこらにあったボンドG17を使い、継ぎ目のコーティングには、シューグーを使った。

本来なら、これを履いて事務局長と釣りに行くはずだったが・・・。

 

なら、一緒に行こう。

 

四十九日も済んでいないのに、釣りに行くとは、何事か?

と、おしかりを受けそうだが、裏を返せば四十九日までは、こちらの世界にいるということだろうから、姿はなくても、一緒に行ける。

オヤジのテンカラ竿とベストと小さな写真を助手席に置き、午前4時、出発した。オヤジのふるさとの川へ行こうと思ったが、生前もそうだったが、なにやら恥ずかしいらしく、部落内で釣ったことがなく、いつも奥の奥で釣っていた。今回も奥で釣ろうと思ったけど、なれないテンカラなので、もう少し川が大きい方がいい。そこで吉田川に行くことにした。

坂本の料金所付近に車を止めた。

再生したウェーダーを履き、オヤジのベストとオヤジのテンカラ竿を持って、岸辺に立った。オヤジのベストをさぐって、テンカラの仕掛けを探したが、あれこれ出てきて、どれが丁度良い仕掛けなのかわからん。これを出してセットすると、あれ?短い。じゃぁ、これか?あれ?メチャクチャ長いぞ。なら、これか?などとやっている。どれなんだ?とたずねるが、返答は無し。でもなんとか、ちょうどいい長さのテンカラのラインと毛針をセットできた。

オヤジのテンカラに対抗すべくフライマンになった事務局長なので、テンカラは素人同然。遺作となったテンカラ毛針を無くさないように慎重に振る。魅力的なポイントもあるが、そこは渇水の真夏の連休の最中。一時間半ほどやったが、全く反応無し。

おめーのテンカラは、ダメだなぁ・・・と言ってやった。まぁ、フライにしろ餌釣りにしろ、同じ結果だと思うが・・・。

とりあえず、約束していた釣りは、やった事にしてくれ。

また、いつの日か、このベストとテンカラ竿で釣ってやるよ。このベストは昔、上州屋で特価で売り出していたヤツで、軽い気持ちで買って帰ったら、妙に喜んでいたっけ・・・。息子に買ってもらったというのが嬉しかったのだろう・・・。かなりの安物だったけどなぁ・・・。

合体ウェーダーは心配していた接着部分の剥離も水漏れもなく快適だった。

 

せっかくウエーダーができあがったのに・・・。

 

なぜ逝ってしまったのか・・・ 

 

そう思ったら・・・

 

堰堤の前で・・・

 

こみ上げるものがあり・・・不覚にも泣けてしまった・・・・

たぶんオヤジも泣いていたのだろう・・・

 

ばかやろー と言っても、これはどうしようもないんだよ。

 

また、行こうな・・・。