2015/04/29

 スナック・ラベンダーのママ

 

4月29日() スナック・ラベンダーのママが、ハイボールを作りながら、「29日は神戸に行く予定だったけど、キャンセルになっちゃったんで、フリーなの・・・ 事務局長さん、遊んでよ〜!」って言うので、「オレは山に釣りに行く」と言うと、「んじゃ、あたしも・・・連れてってよ〜」と言うんで、「しゃーねーなぁ」と 連れて行く事に。ママは山育ちで川で泳いだり山を駆け回って過ごしたらしい。だから、山や川はどってことない。て、自信たっぷり。

で、毎度の郡上方面へ行こうかとか思ったけど、ママのふるさとが、41号線の白川町で白川の支流の赤川というところで育ったらしい。小学生の頃、夏は目の前の赤川で泳いだそうな。橋から飛び込んで底石に頭を打って、脳しんとうを起こして気絶し下流のおっちゃんに助けられたという武勇伝もある。時々、その話をしては、「これこれ!ここが飛び込んで頭を打って怪我をしたところっ!」って頭のてっぺん辺りの髪の毛をかき分けて見せてくれるから本当のことらしい。当時の学校にはプールが無くて夏の水泳の授業は赤川の遊泳場所で行われていたって。まぁ年代がばれるけど。そういう時代の生まれだ。

誰しも、ふるさとは、なつかしい。

毎度の郡上もいいけど、ママのふるさとへ連れて行ってあげようか?と言えば、たいそう喜んだので、今回は、赤川へ行くことにした。とりあえず赤川にもアマゴは生息しているというか釣ったこともある。ずいぶん昔だけど・・・。もっと早春だったけど・・・

8時に出発して、途中のコンビニで飛騨川漁協の釣券を購入。「さかな釣るのに券がいるの?」っていうママに、めんどくせ〜けど、説明をするが、「へ〜、そうなんだ」っていう程度。ちなみにアマゴっていうのもよく分かっていないみたいなんで、「アブラヒレがね、サケの仲間で・・・うんぬん」と講釈をたれたけど、「へ〜そうなんだ」って。ママにしたら、ふるさとの川に住むおさかなは、子供の頃に泳いで見ていた、ハエとかヨシノボリ?とかで、アマゴは知らないらしい。

赤川方面に車を走らせ、しばらく行くと、ママの実家が・・・ でも、今は他人様が住んでいる。聞くところによると、ママの人生は波瀾万丈で、両親も早くに相次いで亡くなり、中学卒業とともに兄弟してふるさとを後にして、その後、実家は人手に渡り、今は見知らぬ人が住んでいるそうな。道から見えるかつての実家を眺めて、「あそこがアレで、コレで・・・」とテンション上がっている。小学生の頃は、屋根に登って、夕日を眺めながら父親が帰ってくるのを待ってた・・・そうな。

そんなママの実家の下あたりで釣ってもいいかな?とか思ったけど、川が大きいので、ニーブーツのママではちょっと無理だろうという事で、もっと上流へ。

上流に行くと、ママの叔母の家がある。夫も亡くなり息子達も出て行ったあとも、一人で住んでいて、ママも時々は顔を見せに行っていたけど、近年、亡くなられた。叔母の家の裏には朴の木があって、叔母はよく朴葉寿司や朴葉餅を作ってくれたそうだ。その朴の木があるところから釣ってみることにした。ここまで来ると川も小さくなってちょうどいい感じだ。

叔母の家の裏で、フライロッドを持たせての記念撮影。 ママ初登場。

こっちはフライフイッシングだけど、ママにゃあ、フライは出来ないだろうから、適当にノベ竿に2メートルくらいティペット付けてパラシュートでええだろう。ちょっとサイズが大きいけどニーブツーツもあるから、遊ばせることくらいは出来そうだな。昨夜、どうせあちこち引っかけて無くすだろうからと5つくらいパラシュートを作っってやった。

パラシュートフライを見て、「これで釣るの?って言うか、釣れるの? ミミズとかじゃないの?」と言うので、「川虫が・・・・うんぬん、カゲロウが・・・うんぬん 水面を・・・・うんぬん」と説明するけど、わかっちゃいないと思う。とりあえず「へ〜」とか愛想良く言うけど、まぁ、社交儀礼・社交辞令かな。で、パラシュートを昨夜作ったと知り、「自分で作るの? 売ってないの?」とか言うんで、また説明して、「めんどくさいけど自分で作る。だから無くさないように・・・精魂込めて作っている、1虫入魂だ!」と大げさに言い聞かせた。

ママの仕掛けも作り終えて、さあ実釣。

ちょっと教えて、あとは適当に放任しておく。というか、こちらも釣りたいんで気がつくとママはかなり下流で発見する事に・・・まっ、転んでも濡れる程度だから。用心のために着替えも持ってくるように言ってあるから問題ないだろう・・・。

精魂込めて作ったフライだからと念を押されたママは、向こうの枝にひっかかったフライを取ろうとしている。↑ その後、ニーブーツであることを忘れてさらに進んでブーツの中に水が入ってタップンタップンになったらしいけど、なんとか回収してきたのは立派。

さて肝心の釣りの方だが、出てくるのは、やっぱりカワムツ。覚悟はしていたんで、まっ驚かない。それよりか、もっともっと外道の猛攻撃を受けると思ってたけど、それほどでも無い。最近、昔のように外道もやたらと釣れないようになったと思う。それくらい川が貧しくなったのか? 昔は、どこを流しても外道が釣れるって感じだったけど、今では外道も出ないところが多いような気がする。一応水が流れているけど、魚の付き場っていうかポイントになるようなところが減ったんだろうなぁ・・・外道も住まないようになっちゃおしまいだわ。

フライを12番のカディスに替えてカワムツを釣らないようにしながら進む。ところどころにアマゴの流れがあるからそこだけを集中して流す。いかにもというポイントで、それまでのカワムツのライズとは明らかに違う飛沫が上がったけど、ヒットには至らず。ありゃアマゴだったな。とりあえず少ないけどアマゴがいて、まぁ反応するってのは分かった。

下流を見れば、ラベンダーママが、熱中してやってる。  時々、カワムツでもライズしてくれるんだろう。

今のアマゴらしきヤツを釣らせようと、ママを待つが、なかなか上がってこないんで、手招きして呼んで、説明してママの竿に付いている#14のブラウン・パラシュートを投入してもらったら、出た!けど、ママはどうしていいかわからずに、さようなら〜。

「ダメじゃんか、ちゃんとアワセなきゃ」

「そんなん教えてくれんかったし・・・」

って、餌釣りのように勝手に魚が食いついて、食いつけば勝手に釣れると思っていたらしい。

「だからパシャって出たら、すかさず、竿を跳ね上げるんだよ。じゃないと魚は偽物と気づいて吐き出しちゃうからさぁ・・・」

さらに進むと、これまた出るならアマゴかな?という流れがあった。慎重にキャストして・・・ #12のカディスがいい感じで流れてくる・・・。出るならここっていうところで、

出たっ!

今度はヒット〜。勇姿を見せようと下流のママを見るが、こっちには気がついていない様子なんで、しかたなくネットイン。

まっ17pくらいです。サイズにしては、ちょいと精悍な顔つきが印象的だった。

 

それよりか、アマゴの尾びれが意図的にカットしてあるような・・・ 自然に切れたというにはあまりに不自然。時々、こういったアマゴやイワナを釣ることがあるけど、誰が何のためにしている行為だろうか?自分が釣ったという証拠に尾びれカットをしてリリースしてるのか? ネットで検索すれば、あちこちので見られるらしいんで、個人でやっている尾びれカット・オタクじゃなくて、もうこれは秘密結社とか、地下組織とかがあって、フリーメイスンみたいな???? ジャパン・テールカット・クラブとか?妄想が膨らんで怖いわ・・・

 

ママを呼んで、釣れたアマゴを見せる。「きれいだろ?」 「あたしとどっちがきれい?」 「ママだよ」 「うふふ!」 社交辞令です。

「ふう〜ん、これが、さっき言ってた、アユだっけ?」

「・・・・」

「アマゴです・・・」

「よーし あたしも釣るぞ!」って聞いてないし・・・

しかし、その後は釣れず。その先が堰堤になったし、お昼になったんでここで終わり。

 

ちかくのトイレがある公園に移動して、簡単BBQしてお昼を食べさせる。もちろんビールも飲ませる。飲ませて釣ろうとするが、ママはちょっとの酒では酔わないし、フライも超高級マテリアルで作らないとライズしないんで無理。(笑)

自称・アマゴよりきれいなラベンダーママ よかったらお店に来てね!待ってます(ママより) 

 

お昼を食べたあと、「まだ釣る〜」というので、濡れたニーブーツの他に、予備のバカ長を履かせてさらに上流へ行って釣ることに。

1匹アマゴが釣れたけど、途中でバレてしまい、ナチュラルリリースになってしまった。ちょっと落胆して下流を見たら、ママがなんだか、白いレジブクロをぶら下げている

なんだ?

と見に行ったら、2匹入ってた・・・ 

うれしかったので、スマホで、記念撮影したらしい。(自撮り)その時、スマホが水に落ちてソフトフォーカスになっちゃったらしい。

「シラハエだけど釣ったわよ。 シラハエって食べれないの?」

「寒のハエは食べるらしいけど、今の時期はねぇ・・・ダック鈴木だと食べるかもしれんけどな」

「ところで申し訳ないけど、コレはシラハエじやなくて、カワムツだよ・・・」

「なんか、わたしちょっと分かったみたいだわ。」

って自信ついたようだし、もっと釣りたいと言うから、今度は下流へ行って、ママの実家あたりをさらに釣るけど、結局、この外道のカワムツ2匹だけでした。気がついたら午後5時になっていた。

ここで終了。

唯一、釣れたアマゴは、ふるさとで釣れたアマゴだから、食べたいってママが言うんで、キープして持ってきた。叔母さんの家の朴葉は、まだ若くて小さかったけど、それでも10枚ほど採ってきて、ママが叔母さんを思いながら、朴葉寿司を作ったらしい。ママから送られてきた画像

それに、「あたしちょっと釣りにハマるかも? なんとなーく釣れる感じも分かってきたし・・・初めてであたしって才能あるんじゃない?また行きたいわ」っていうメールも・・・

2匹釣っただけで、それもカワムツで、たいそうなことをおっしゃるラベンダーのママでありました。

このレポはフィクションです。登場する地名・人物・団体等は実在する地名・人物・団体等とは一切関係有ありませんのであしからずご了承ください