短 編 2                                                                               2007/06/03

  アイガモの「アイちゃん」物語・・・・

 

アイガモの 「アイちゃん」タマゴ産むの巻

5月のゴールデンウィークが終わった頃、突然、アイガモのアイちゃんの姿が消えた。

もう4.5日見ていない・・・。

オヤジが心配している。

アイちゃんにエサを与える人も増えて、暇なオジイ、オバアが2.3人。毎日パンやら何やら持ってきて与えいた。アイちゃんもすっかり人になれて、エサがもらえれば誰でも良くて、オヤジなど・・・。

「おめぇを餌付けしたのはこのオレだ・・。おめぇは誰でもええんか?」って嫉妬するくらいだった。

が、よく観察していると、他の人はエサを見せると寄ってくるが、エサがないと見向きしない。しかし、オヤジにだけは、呼ばれると寄ってくると判明。ちゃんと恩は感じているようだ。

話がそれだが、毎日いっぱい食べたアイちゃんは、太ってしまい、なーんか、フォアグラ?って感じ。それで行方不明になったとき、オヤジは、

「あれは食べられたのかもしれん・・・。最近、外国人も多いし・・・・」と、冗談とも本当とも取れるような発言をする始末。

しかし、1週間後にアイちゃん復活。

だが・・・。

なんかよそよそしい。

次の日、またアイちゃんの姿が消えた。

アイちゃんはドコ?

オヤジがとうとう、アイちゃんを見つけた。

公園の池の畔の植え込み木の下で、なんとタマゴを抱いていた。

じょうずに隠れていて近くに行っても全然気がつかなかった。

オヤジの話だと12個産んでいるそうな。大きさはニワトリのタマゴの2倍くらいある。時々立ち上がって、クチバシでタマゴの位置を変更している。親に教えてもらったわけでもないが、ちゃんとDNAに組み込まれている。

ところで、父親は誰なんだ?

一番疑われたのは、羽根折れのカルガモ。だけど、羽根折れさんがオスかどうかは不明。

カモ類の繁殖期は3月くらいだった。その時、この用水と公園の池には、マガモのオスも来ていて、アイちゃんに惚れて、後ろをく追っかけていたマガモのオスもいたからマガモかもしれん。

が、しかし・・

別に交尾しなくてもタマゴは産むらしいんで、無精卵かもしれん。

でも無精卵をあんなに大事に温めるか????

色々と詮索したが、結局はわからず。

だいたいアイガモってアヒルとマガモのハーフだから、それがもしも、マガモと出来ちゃって雛が生まれたら、何になるのか?そんでもって羽根折れさんが父親ならあれはカルガモだから、アイガモとカルガモのハーフ?ことになるのか?

インターネットで検索すると、実際カモ類では自然界でも、マガモとオナガガモの合いの子とか存在するらしい。うちら渓流魚をあつかう者とすると、ハイブッドつまりF−1だと、生殖能力が欠けるので、2世代目は生まれないとすり込まれているから、アイガモのようなF−1がタマゴを産んで温めているというのがちょっと不思議。

まぁ、何はともあれ、あと何日かすると結果が見えるはず。

これまたインターネットでアイガモのタマゴが孵化するまでを調べると3週間くらいらしい。

ちょっと、ちょっと楽しみにしていたが・・・・

5月の終わり頃、アイちゃんはタマゴを温めるのを止めた。

無精卵で孵化しないと悟ったのか?

ちょうどその頃、子供達に発見されてしまい、騒がれたので、やめたのか?タマゴは見捨てられた。それを拾った子供がタマゴを割ったけど、中は、白身と黄身だったらしい。2週間くらい温めていたので、ヒナの格好はしていてもいいはず。やっぱり無精卵だったというのが、オチのようだ。

 

また元に戻ったアイちゃんだけど・・・。

飲まず食わずで2週間頑張ったので、フォアグラではなくなってスリムになってしまった。メタボリックからの脱却。そしてクチバシが何故か、黒く変色。(アイちゃん物語−1でクチバシを確認してもらうとわかる)

羽根もなんか黒くなってしまった。

ウイングのブルーの部分も黒くなってしまった。

もうひとつ変わったのは、羽根折れさん。

以前は、アイちゃんが羽根折れさんにゾッコンで、羽根折れさんの姿が見えないと、ガーガー鳴いて羽根折れさんを探していたけど、今は、羽根折れさんが、アイちゃんにぞっこんで、アイちゃんにべったりとくっついている。

何があったのだろう?

 

ahiru_da_photo  2007/06/03