アヒル倶楽部工作教室

とりあえず、丸竹ロッドのUPです。そのうちリューアルいたします。

 

アヒル倶楽部・丸竹ロッド

 

その昔かれこれ10数年前、フライフイッシングジャーナル(FFJ)なる同人雑誌がありました。(現在でもあるのかな?)とある号で、あの島崎さんが、釣り堀なんかにあるノベ竿をちょん切って、フライロッドを作っているという記事が出ていました。それを見た事務局長が感心して、近所の庭先から、訳もわからず、竹をちょん切ってきて、グリップの代わりに、荒縄を巻いて、ガイドは、クリップを伸ばして作り、4番ラインを振ってみたら、シュワーンと、フルラインに近いラインが出た・・・。これは驚きでした。6角バンブーロッドよりはグラファイトに近いアクションでたいそう喜び、この竹を半年寝かせてから、塗装をしてコルクのグリップを付けて、完成させようとしてたけど、知らぬ間に家人に、「ゴミ」扱いされて、燃やされてしまいました。そして月日がすぎて2003年、Y師匠が丸竹ロッドを作っている。それを振る機会があり、これまた大いに感動。もう一度、作ってみようとしたのが始まりです。

 

事務局長作 アヒ丸シリーズ

 

AHIMARU 001号  7’6”  #6−7 (改訂版)

記念すべき第1作だが、ほとんど分からない状態からの製作だから、実験ロッドとなった。ダック鈴木の為に作ったロッドで、ダック鈴木の注文は、「シャキシャキのふぁーすとあくしょんで作れ」って言い、丸節竹の中からダックに選ばせてヤツが気に入った竹をちょん切って作った。つまり、バットとティップは同一の竹から出来ている。竹の塗装は、エポキシの超厚塗り1回仕上げという荒技で澄ませた。また、フェルールもチヌ竿に使う金属フェルールを使用して簡単に済ませた。ワンピースの時は、5番ラインをフルキャストできるほどのパワーがあったが、2ピースにして塗装後に振ったらフルラインはちょっと・・・になった。平行してダック鈴木が会社の目を盗んで、ステンレスの丸棒から、リング&キャップ、また自宅にあったラワン材でフィラーを削り持ってきたので装着。フックキーパーとガイドはホームセンターで売っているステンレスのハリガネを使った。あまりのファーストアクションなので、ティップのガイドの数を増やして多少おとなしくなったが、それでも近距離は超苦手のロッド。重い。渓流の釣り歩きはチトつらいと思われた。

あまりの重さと、ファストアクションのために、ダック鈴木が返却してきた。5番でも振れるが、試しに7番のシューティングヘッドをのせると、なかなかいいので、リールシートをダウンのスクリュータイプに変更し、大型リールもOKとして、6番−7番ロッドとして再デビューとなった。たぶん1年に1回くらい、サツキマスの時に長良川の水に浸かる程度か、管理釣り場専用ロッドになるかもしれない、不運なロッドである。

 

AHIMARU 002号  6’7”  #4−5

上記、実験的1号ロッドをふまえて、尚かつ、Y師匠のご教授を受け、また、手持ちが少ない丸節竹の中から一番良いモノを使い、事務局長自身のために作ったロッド。ティップとバットは別々の竹から取っている。その切り組みに際しては3日かけて慎重に思うアクションを追求。製作過程においても、常に試し降りをするという、いい加減な事務局長としてはめずらしい取り組みよう。1号のエポキシ超厚塗り塗装で塗装前の軽快なアクションがマイルドになった事をふまえて、エポキシは極薄を1回、その後、極薄ウレタンを2回の薄化粧塗装。金属フェルールの弱点の竹との接合部分での折れを防ぐために、バンブーロッドのフェルールのように、スリワリを入れて急激な力の分散をはかっている。ガイドの位置を決めるのも5回のテストを行うという念の入れよう。近距離から20メートルほどは、気持ちの良いラインが伸びる。20メートルを越えると限界だが、一般的な渓流で使うには、軽快なドライフライアクションのロッドになった。グラファイトと持ち替えても違和感がない。と、自画自賛。リング&キャップ、およびワインディングチェックは機械部品加工屋の伸チャにニッケルシルバーの丸棒から削りだしてもらった。フィラーはワインのコルクを接着して削りだした。これよりリールシート及び、フィラーは2000円以下、総材料費5000円以下を目指す事となる。

 

AHIMARU 003号  7’3”  #4−5

あひ丸2号ロッドがドライフライに適しているとなると、次に欲しいのはウエット向きなロッドとなる。スローテーパーで竿全体が同じカープで曲がるやつ。1980年代のオーピス、ファー&ファイン、今は忍者今枝が所有しているが、かつては事務局長の竿だった。当時、事務局長はオービスのアクションが好きでなくて譲ったが今はそのアクションがたまらなく好きだ。そんな竿が欲しくて、手持ちの丸節竹を捜していたら、曲がりクセが強いけど、スローテーパーの1本が出てきた。これをまたちょん切って試し振りをしながら切り組みをする。フェルールはY師匠お勧めのグラス・ソリットで作ることにした。初めてのグラスのスピゴットフェルール作りだったけど、なんとか出来上がった。素のブランクの状態でいい感じという事は、塗装とガイドをつけると、さらにスローになる。と思い、幾分強く竹に焼きを入れて、少しでも反発力を増すようにしたので、色黒のロッドとなった。また、素性が曲がりクセが大きい竹だったので、曲がり直しは苦労した。ティップ部分は、クランクが激しく、とても直せなかったので、他から合う竹を持ってきて、継いだが、幾分短くなったので、さらに先端に5p足すという荒技。初めてのつなぎだったので、折れて元々という軽い気持ちでやったけど、結構いいアクションとなっていて、見てくれは悪いがお気に入り。グラファイトを振るように振ると、飛ばない。グリップはワインのコルクを使用。リールシートはケヤキの丸棒から削りだした。

 

AHIMARU 004号  7’2”  #3−4

ダック鈴木のあひ丸1号ロッドが返却されて、事務局長所有になったとき、「パスカル清美から上流の馬瀬川で使うのにちょうど良い竿を」っていうバカの注文で作り出した竿。ダックはドライ派なので、軽快なアクションを・・と思ったが、1号ロッドで懲りたらしく、「柔らかいヤツ」ってごねる。またまた、ブランクを見立ててやると、「これも堅い・・」ってごねる。グラファイトロッドの素振りと、丸竹ロッドの素振りの感触は違うというか、堅いと思っていても、いざ、焼いて、塗装して、ガイドつけると、1番手くらい下がる。5番と思っていたのが、4番というようなかんじだ。4号も素で振ると堅いが、完成するとちょうど良い。って説明するが、言うことを聞かず。特にティップが堅いって言うので約25pほど切り落として、布袋竹のティップをつないでやって完成したら、3番ドンビシャ、という感じになった。ちなみにダックは3番ラインの手持ちはないのだ。ははは。4号のラッピングは日本的な色を使って、フェルール部分の補強スレッドも千鳥にしてみた。リールシートは1号に使ったダック鈴木オリジナルのステンレスのキャップ&リングとラワン材のフィラーを使用。3番でのドライは気持ちいいだろう。20メートルは飛ばせる。一応4番も乗せれるが、やはり3番がベスト。

追伸:3番ベストと言ったけど、ダック鈴木はこれを5番で飛ばしている。ヤツにとっは5番の方が、あっているらしい。このように丸竹ロッドは前後2番ほどはOkなので、好みのラインを捜してみるのも一興。

 

AHIMARU 005号  7’1”  #4  

いつもお世話になっている、クリフさんにプレゼントするために作った竿。グラスのスピゴット・フェルールとブランク塗装、ケヤキの丸棒から削りだしたリールシート、そして伸チャに注文したアヒル倶楽部オリジナルのニッケルシルバーのリング&キャップをセットにした「アヒ丸キット」で贈呈。クリフさんが、好みのグリップの装着と、ガイドのラッピングをすれば完成。今回、決算記念セールなので、特製布袋も後日サービスの予定。事務局長の丸竹素材も、あまり良い素材が残っていなくて、クリフさんには申し訳ないが、ティップはすこしクランクしている。また、テイップ部分に補強を兼ねて少し厚いエポキシ塗装をしたので、疑似スローになって少しクセがあるアクションになってしまった。しかし、キャスティングの基本を守ると、バビューンと飛ぶ。自在に操れるようになると、おもしろいロッドだろう。ハーディーのパラコナとまではおくがましくて言えないが、グラファイトと同じように、適当に振っては飛ばない。出て行くラインはワイドループのスロースピードだが、トルクがあるので失速しない。

そのうち、いい竹が採れたら、ドライアクション用のセカンド・テッィプを作って、2ティップにしてあげようと思っている。