虎兎会釣り倶楽部会長、山田氏との対談。

 

 2000年、6月17日、午後4時30分。虎兎会釣り倶楽部・肩書き会長の山田氏と、当アヒル倶楽部事務局長との対談が実現。会場は、ヤマコのVIPルーム。

 

 すでに、スーパードライロング缶を飲み干し、渓流の宿敵、アヒル倶楽部の第一人者事務局長を待ち受ける山田会長。事務局長到着。山田会長開口一番

「渓流も海も釣れん」

釣れないのは、あんただけみたいじゃないか?と、喉元まで出てきた言葉をグッと飲み込んで、事務局長

「まだ、19日のイサキがあるじゃないの」 「舟は予約したんでしょ」

「いいや、まだだ。オレの予想では、海が荒れてキャンセルになるんじゃないかと、思ってまだ電話していない」

うーん。これは、重傷だ。坪さんが最近釣ってくるのが、そうとうこたえているのかな?

「この前の総会の時に、坪さんに魚見せてもらった。木曜日は、なんでも7匹も釣ったらしいなぁ。」

なんだ、知っていたのか。なんでも、11日にホームグランドの板取川でアマゴ1匹と釣り堀脱走ニジマス2匹の釣果をだったらしいねぇ。と言えば、なぜ知ってる?といわんばかりのお顔。ネットの世界を甘く見ちゃあいけません。個人情報はダダ漏れですぜ、会長。

そして、席をたって、再度ロング缶を持ってきて、

「明日はどうするんだ」

「坪さんと石徹白へ行く予定です」

「石徹白かぁ、行きたいなぁ」

「フライ組にやられっぱなしでは、ダメでしょう?リベンジしますか?」

元は、この会長、虎兎会釣り倶楽部の尊師、渓流の王者と呼ばれていたのを、アヒル倶楽部との直接対決で敗北。そして、師匠の出るまでもないわ。と新弟子の坪さんとの手合わせでも完全敗北。自称・渓流の王者、山田は人知れず一人で渓流に行くようになってしまった。

「でもなぁ、明日、石徹白に行って、19日にイサキに行くと、オッカァが怒るだろうな」

「そんなもん、怒らしときゃええがや。そんなこと気にするオマエじゃないやろう」

と清水何時労氏(いつでも、コセコセと店をいじっている労働すきな人)

「よーいうわ」と山田会長。

「オレが釣れないのは、オッカァが、怒っとりはせんか?と、釣りをしていても、気が気じゃないからだ。それで、集中できんのだ。だから工場で本読んでバーチャルフィッシングしているんだ。それが一番安心なんだ」(ちょっと脚色してあるが、まぁ、こんな事言っていた)

「オレが川に行くのも大変なんだ。今、条件がいいから行けたらいいなぁと思うが、そんなことカカァに言えんで、ちょっと仕事の打ち合わせに行く。と言って軽トラに道具積んで行くんだ。軽トラだそ。2時間も運転すると腰が痛いんだ」

これは、おもしろい意見だ。山田会長が釣れないのは、漠然とした不安があるからなんて初めて知った。

このあと渓流の勝者は敗者に、

「あんたの毛針の操作はまちがっとる」「もっと素直に流さにゃいかん」

なんて、レクチャーしながら、山田会長のくすぶる石徹白への思いに火をつけるべく

「明日は、なんとか天気ももつようだから、焼き肉もしようと思っているんだ。おいしいよ」

「19日のイサキ、海が荒れて中止になったら、石徹白へ行っとけば良かったと思うよ」

と、油を注ぎ、山田会長が食いつきそうになったら、

「でも、奥さん怒るだろうねー」「イサキは今が旬。刺身が最高」

と、蛇の生殺し状態にして帰ってきた。

 

やっぱ、山田会長が最高です。