愛すべきアヒル倶楽部の人々シリーズ

ウッピー吉田のサンマ事件簿

 

 それは2003年の12月28日の出来事であった。

年末年始の休みに入ったアヒル倶楽部の面々、事務局に集まって飲んでいる。ウッピー吉田、ダック鈴木、事務局長。そこへ山本鱒師が現れて、実家から送ってきたという、サンマの丸干しをお裾分け。みなありがたく頂戴する。

 くだらないことなど、お話しして、各自、お家へ帰る。ダック鈴木は事務局のパソコンのティスプレイの上にサンマを置き忘れたが、ドアを出たところで気がついて、戻ってきた。ウッピーは、元々ケチなんで、タダでもらったモノはしっかりと小脇に抱えて出て行った。でも、毎度持ってくる、日経新聞は忘れていった。だいたい、日経を持ってきても、読んでいるところは見たこと無い。ダック鈴木と、漫才のようなやりとりをして、飲んでいるから、読むわけはないのが、毎回、持ってくる。

 

 翌日、早朝裏口で、ヒチノスケが、「バカが来た・・・」って吠えている。局長室の窓から見たら、ウッピーの愛車、ステップ・バカボンが停車していた。余談だが、毎週、やってくるウッピーに対して、ヒチノスケは、これまた毎週、吠える。「いいかげんに、覚えろ、このバカ犬が・・・」ってウッピーは言うが、たまにしか来ない、アルツなどは吠えられないから、どうやら、嫌われているらしい。おつまみの、ベビースターラーメンをもらっても、もらいながらウッピーに吠えているのが、その証拠だろう。話がそれたが、朝っぱらから何しに来たんだ? そっかー、日経新聞を取りに来たのか?と思ったら、「サンマが無い・・」って大騒ぎ。あんたは、大切に抱きかかえて持って行ったのを見た。って言うが信用せず、そこらを探し回る。たかが、サンマ、されどサンマなんだ。

「車の中にあるんじゃないのか?」って事務局長が諭すが、「車の中には無いし、家にもない」と言う。事務局長も一応捜してやるが、持って出た事は確かなので、ウッピーの車を捜す。ウッピーの車の中は、工事現場の飯場小屋のようで、がらくたばかりが大量に乗っていた。

 「どうも、アヒルが怪しい・・・」ってダック鈴木を疑い出すウッピー吉田。そのうちあきらめて帰って行った。

 事務局長はダック鈴木に、「あんた、疑われていますぜ」とメールをするが、「おらぁ、潔白だ」と憤慨している。まー、月見で勝手にピザパン食べたり、ピザポテトを勝手に食ったりしているのて゜、疑われてもしょうがないが。ダック鈴木が言うには、「自宅に到着するまでに、ムシャムシャ食べたんだわ」 「自宅に戻って、焼いて食べてまた飲んで寝たから、忘れているんだわさ」と言う。事務局長もそう思う。

 そしてまた現場の目撃者が現れた。オヤジ君も、「棚に置いてあったウッピーのサンマはウッピーが大切に持って出て行った」と証言。これでダック鈴木の疑いも晴れてしまい、ウッピーのサンマは、神隠し状態。

 まぁ、事務局長が思うに、サンマを大切に持って出たウッピーだったが、車のカギを出すときに落とし、そのまま発進。サンマはノラネコのご馳走になった。っていう線が濃厚だね。